阿呆者
著者紹介
柴田元幸
(しばた・もとゆき)
1954年東京生まれ。東京大学教授。専攻はアメリカ文学。『生半可な学者』(白水Uブックス)で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞受賞。著書に『それは私です』「バレンタイン」『翻訳教室』『猿を探しに』『舶来文学柴田商店』『死んでいるかしら』(以上、新書館)『生半可版 英米小説演習』(研究社)『アメリカ文学のレッスン』(講談社現代新書)、『翻訳夜話』(村上春樹と共著、文春文庫)など。訳書はオースター、エリクソン、ミルハウザー、ダイベック、ユアグロー、ブラウン、シミック、パワーズ、カッチャー、バクスター、リンクなど多数。

代表質問 16のインタビュー
柴田元幸  四六判並製/定価1890円
「読者代表」シバタ君が迫る!
村上春樹、バリー・ユアグロー、ロジャー・パルバースなど13人の作家の意外な素顔 や作品の勘どころ、さらにアメリカ文学の真の魅力までわかってしまう。一読すれば あっというまに引き込まれること間違いなし。ジョン・アーヴィングへの架空インタビューも必読!

小説家は小説が書けるから小説家なのであって、小説が書けるからにはある程度小説というものがわかっているはずだ、という仮定はある程度成り立つと思うが、それとは違い、小説の翻訳者は翻訳ができるから翻訳者であることは間違いない(と思いたい)のだが、小説の翻訳ができるからといって、小説というものがある程度わかっているはずだ、という仮定は成り立たない。これは理屈でなく、自分を最大のサンプルとする、経験に基づく実感からそう思う。したがって、小説の翻訳者である僕が、その仕事の副産物というかご褒美というか、いろんな機会を与えられて小説家の皆さんに話を聞いた結果を集めたこの本は、わかっている者同士の対話、ではなく、そんなにわかっていない者の代表がわかっている人に聞きました、という性質のものだと考えていただけると、僕としては気が楽である。——柴田元幸

*出版記念トークイベント開催!
 詳細はこちらをご覧ください。
もくじ
I ちょっと短めに……

テス・ギャラガー 生と死はつながっている
ベン・カッチャー 僕の漫画はもっぱら経済のことを描いている
リチャード・パワーズ パワーズ、村上春樹を読む
ケリー・リンク われわれはどこまでゾンビか
ステュアート・ダイベック 小説は挫折した詩、あるいは詩のDNAを隠している

II じっくり何度も話しました……
村上春樹 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を語る
村上春樹 一九八九年の村上春樹
バリー・ユアグロー 夢、ヤクザ映画、子供の目
バリー・ユアグロー 桜とヤクザのいる風景
ロジャー・パルバース 英日狂演滑稽対談
ロジャー・パルバース 神のいらない時代のバイブル・ストーリーズ

III 日本でいろんな人たちと……
古川日出男 古川日出男という現象は運動体である
沼野充義 トランス・アトランティック・ドストエフスキー
内田 樹 『村上春樹にご用心』をめぐって
岸本佐知子 柴田訳の秘密

IV じつはインタビューじゃないインタビュー……
ジョン・アーヴィング アーヴィングはこう語った……と思う、たぶん 柴田元幸・構成 架空インタビュー

あとがき
 柴田元幸の本
それは私です
柴田元幸
定価 1680円
四六判上製/2008年
バレンタイン
柴田元幸
定価 1050円
四六判上製/2006年
翻訳教室
柴田元幸
定価 1890円
四六判上製/2006年
死んでいるかしら
柴田元幸
定価 1680円
四六判上製/1997年
舶来文学 柴田商店
──国産品もあります

柴田元幸
定価 1890円
四六判上製/1997年
猿を探しに
柴田元幸
定価 1680円
四六判上製/2000年
世界は終わらない
チャールズ・シミック
柴田元幸 訳
定価 1575円
四六判上製/2002年
ジュリアス・クニップル、街を行く
ベン・カッチャー
柴田元幸 訳
定価 2520円
B5上製/2004年
バクスター
危機いっぱつ

グレン・バクスター
柴田元幸 訳
定価 1575円
A5変上製/2003年
バクスターの
必殺横目づかい

グレン・バクスター
柴田元幸 訳
定価 1575円
A5変上製/2004年
ロック・ピープル101
佐藤良明・柴田元幸 編
定価 1223円
A5変並製/1995年
 関連書籍の本
村上春樹と柴田元幸の
もうひとつのアメリカ

三浦雅士
定価 1890円
四六判上製/2003年